セットリストから振り返るA-POP DJがどんなことを考えてやっているか(MAIRO A-POP FES vol.14)

DJ

2024.10.5(土)に行われた「MAIRO A-POP FES vol.14」、非常に楽しかったですね…

栗林みな実さんのライブはもちろん、ゲストDJのinncoさんやとんとんさんのDJも本当に素晴らしく、勉強させていただきました。

さて、そんな中、わたくしYuich!も今回2番手を務めさせていただきました。

実は前々から、自分がどういう考え方でDJセットを組んでいるのか言語化したいなと思っていて、せっかくなので今回のMA_POPのセットリストを元に振り返っていきたいと思っています。

一応、注意点としてはこれは100000%私個人の意見なので、これが正しい!というのでは全くありませんのでそこだけはご了承ください。

(タイアップの表記がまちまちなのは自分がめちゃめちゃものぐさなだけですので許してください….)

セットリストの振り返り

1番手からの受け取り(ブルー・フィールド→lull〜そして僕らは〜→微笑み爆弾)

1番手のTETSUYAはゆったりと可愛い系のアニメの流れで、確か「夜のクラゲは泳げない」の曲で自分に渡してくれた記憶があります。

見たときにバンド系か海系で繋ぐか~というのが頭にあり、ちょうど、蒼き鋼のアルペジオed「ブルー・フィールド」があったので、そこから海繋ぎで凪のあすからop「lull〜そして僕らは〜」と繋げました。

自分のスタイルとして、当日の自分の役割が決まっていたり、客層の予測がある程度固まっていた場合、セットリストを事前に組んでから、曲を足し引きして当日プレイすることが多いです。

そのため、前のDJがセットを提出してなれば、事前にどんなBPMで渡されるかはわからないので、基本は前のDJがかけた曲に対して数曲繋いでからラスサビに飛ばすなりして用意してきたセットに戻すことが多いです。

この際、文脈やBPMを無視することにはなるので、曲を終わらせた際に、MCを入れたり、次の新しいDJが始まったな、とお客さんに思わせる曲をかけることを意識しています。

ちなみに、今回はMCを入れる曲を決めていたので、ラスト間奏へ飛ばして、事前に決めていたセットの「微笑み爆弾」に繋いでます。

微笑みの爆弾のようなTHE アンセムを容易に使うと逆にフロアが冷める可能性もあり、結構怖かったのですが、フロアがついてきてくれて良かったです。

輝きは君の中に

今回、栗林みな実さんをスペシャルゲストとしてお呼びしており、そこの層は年代がそこそこ上の方じゃないかという読みもあり、アンセムすぎず、懐かしい!となれる忍空をチョイスしました。フロアを見るに流れの引き込み方としては正解だったかなと思ってます。

魂のルフラン

自分はDJイベントの2番手はお客さんにイベントが始まったぞ!火をつける役割があるのかなと思ってます。

今回、イントロで音数が減り、そこでMCを挟み、「MAIRO A-POP FES楽しんでいくぞー!」でどかんと音数が増える魂のルフランをチョイスさせていただきました。(ちなみにイントロのアカペラゾーンで音数が急に減ると音圧が単純に小さくなって、お客さんが引いちゃう怖さがあったので前の曲の間奏をループさせてます)

ちなみにいつも自分はゲストで呼ばれて、わりとかっちりセット決めているときは、この曲でMCを入れるぞーというのを事前に決めてます。

お客さんもDJが変わったのがわかるしなんだかんだあったほうがイベントの盛り上がりに繋がるような気がして結構積極的に入れてます。(MCが下手なのは頑張っていきたい…)

余談

自分はそもそもが口下手なのでMCが得意ではないのですが、一点だけ絶対に気をつけていることがあります。それはかかっている曲の音量は下げることです。魂のルフランのイントロのような音数が少ない曲はともかく、クラブ環境だとかけている曲の縦フェーダーをほぼ0ぐらいにしないとお客さんには何を言ってるのかわからないことが多いです。

口下手でもかけている曲の音量を下げ、大きな声でゆっくりしゃべれば大体なんとかなります。(なってると思いたい)

夜明け生まれくる少女

体感ですが、今までの流れからこの曲でお客さんをぐっと引き込むことができましたと感じました。

王道のアンセム感のある選曲や少年誌のラインは自分は得意ではないので、「微笑みの爆弾」から、ある程度の文脈を保ちつつ、綺麗なグラデーションをもって自分の得意なラインへ流れを持ってこれた気がします。

Red fraction

このまま硬めの4つ打ちの流れへ。

OVERDRIVER→EZ DO DANCE→Get goal!!

Red fraction→OVERDRIVER(2番→ラップゾーンループ)→EZ DO DANCE→Get goal!(ラップゾーン→頭サビ)までの繋ぎは自分がA-POP DJ初めてまもない頃に作った流れなんですが今回やって感慨深さありましたね。

当時は全く意識してませんでしたが、流れを通して作品として繋がりこそありませんが、全体を通してラップで繋いでてグルーヴを保ってる感があるので結構やれてるやん?という気持ちになりました。

あと、OVERDRIVERはCメロのラップからつないでるんですが、その繋ぎはレインボーという歌詞とプリティーリズム・レインボーライブとワード繋ぎになってるんですよね。(すみません、やってるときに気づきました)

DIVE TO WORLD

これもGet Goal!!のラップからイントロのラップで繋いでますね。

ここから少年誌アンセムゾーンを意識してthe otherselfへ

The Other self

Xで今回の来る客層を事前にリサーチしつつ、GRANRODEOはかけたいなと考えてました。

ハリケーンミキサー

The Other selfとの繋がりは全くないので結構ぶっこみ感強いですが、この客層なら絶対にかけたい!と思ってチョイス。SEIさんがサビの振りしてて楽しかった。

流れとしてはここからニコニコ動画の流れに持っていきます。

セツナトリップ→ビバハピ

自分が今回のDJとしての求められているものは、いろんなジャンルを跨いでの選曲だと思ってるので、特にいろんなジャンルをかけることを意識してかけてました。

A-POPはめちゃめちゃ幅が広いので全員が盛り上がる楽曲をかけるのはなかなか難しいですが、いろんなジャンルを跨ぐことで、1人でも多くの方に刺さってもらえればと思っています。

録画を見てたんですが、セツナトリップ、自分がサウンドボルテックスで知ったせいか、サビで誰にもわからん謎のつまみ捻る動きしてます。

ビバハピ→もってけセーラー服

ここの繋ぎがやりたいのもあってボカロの文脈を経たところもあります。

自分は特に「この繋ぎがやりたい!」から逆算してセットを組み立てていくことがかなりあります。

この繋ぎは昔ろっくまんさんがやっていて、うおーってなったんですよね。今回は胸を借りさせていただきました。

sister’s noise

fripSideは絶対かけたいなーとおもいつつ、どこにどういれようかなと実は悩んでた曲。

前の曲からの文脈的な強さはないけど、あの頃の曲として懐かしさで繋ぎました。

余談

自分はDJに文脈は絶対に必要!とは思わないんですが、自分がセットを組んでプレイする場合には、曲と曲にある程度の文脈や流れを考えて作ります。

(そもそも人によって「文脈」という言葉の意味が違うと思うので、自分も場合は大枠の曲同士の関連性みたいな意味合いで使ってます。)

・作品

・音楽ジャンル

・曲のムード

etc…

特に作品としての文脈はその作品同士を知らないとわからないので、分かる人にわかればいいという感じになるのはその通りなのですが、ここを作り込むことでDJの巷でよく言われる”説得力”の素が生まれてるんじゃないかなと。そして、フロアやオーディエンスから見て、DJの説得力が何かというと自分はDJブースでの立ち振る舞いによるところが大きいんじゃないかと思ってます。

お客さんがたとえ文脈がわかんなくても、DJの、この繋ぎ!この曲!最高だろ!というのはお客さんに伝わってると自分は思います。

そこにあるかもしれない

アニソンの文脈ではなくオタ芸やオタクの好きなサウンドへの文脈にシフトチェンジしたかったのもあり、かけさせていただいた曲。

あと単純にこれかかったら面白そうだな…と

「これかかんのワロタ」みたい楽曲はフロアがついてさえこれればかなり爆発力あると思います。ただ多用するとお客さんが混乱して足が止まっちゃうことがあるので注意。(よくやりました)

Faze to love

ここらへんから、自分が所属している北陸電波塔で勉強させてもらったのをフル活用してます。

~infinity~ ∞→Reckless Fire

そのままオタ芸ゾーンに行っても良かったんですが、そこは自分のターンでやるべきところではないかなーと思い、このまま古めのアニソンという自分の得意なところへ。

今回は特に自分のやるべきことと、得意なジャンルへどう流れを持っていくかを強く意識してセットを考えました。

DJのメンバー的に古めのアニソンはそこまでかからないだろうなというのもありつつ、客層的にも絶対好きな人いるだろ!と考えてこの流れに持って行ってます。

ELECTRICAL COMMUNICATION

ぶっ込み感強めでしたが、ちょっと懐古の流れが続いたので空気変えたいのもありチョイス。

昔は知る人ぞ知る名曲扱いだったんですがいつのまにかミーム楽曲になりましたね…

TAKE ME HIGHER

本来ではここからロックマンエグゼに持って行こうかと思ってたんですが、流してみてロックマン繋ぎするよりさっさと別展開に持っていくかという気持ちの方が強かったので一曲飛ばしてセレクト。

めちゃめちゃ盛り上がって良かった。

(そもそもELECTRICAL COMMUNICATIONはフェードアウトで曲終わるのにどうやってsomewhere繋ごうとしてたんだお前は。すみません……)

Danger Zone

take me higherの訳は「私をもっと高く連れってって」だし、ウルトラマンも飛んでるしトップガンで繋いでもおかしくないよね。

そうやって無理やり文脈を考えて正気を保ってやってる時もありますはい。本当は次のTHE WINNERにめちゃめちゃ綺麗に繋がるのでその布石です。

とはいえ、あらためて振り返るとここまでゲスト前にフロアをアゲすぎてた雰囲気もあったのでちょっと落ち着かせる意味での変わり種でちょうど良かったかなという気もしてます。

フロアから謎の拍手起きたのはありがたかったですね。

THE WINNER

今回、かけたいなと思った曲。

本当に好きなんですよね〜

祝福

ガンダムつなぎでここからアンセムの流れへ持ってこうとしてます。

トライアングラー

アンセムを意識したロボットもの繋ぎ

微熱S.O.S

これまでの流れからちょっとずれており、かけるか悩んだところなんですが、絶対ウケるだろうなと思ってセレクト。

divine intervention

この選曲に関しては、もっと今までの流れを組んで、考えられたなと〜…と。

祝福からデジタルサウンド強めな楽曲が続いていたのと、次の番手がinncoさんだったのでアニソン!って感じの曲で渡したかったというのはあります。

まとめ

自分は決して短くない間、A-POP DJイベントに関わらせていただいていますが、こうやって振り返ってみるとこんなこと考えてやってたんだな〜と自分のことながら驚きが結構ありました。

DJは本当に自由で、人やイベント、客層によって正解はひとつとしてありませんので、こういうことを考えてやっている人もいるんだな〜〜ぐらいに思ってくれれば幸いです。

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